蘭丸

 新たな年の
初めての外出先がここになろうとは・・

何時か来る日の覚悟は決めていたが
喪失感は半端ない。

浜松斎場・・・火葬場が今日の目的地だ。

最愛の息子(愛猫)が死んだ
享年11歳と8カ月

昨年4月に余命2ヶ月の宣告を受けた後
水と僅かな食料だけの夏場を辛うじて凌ぎ
秋に来て、少し元気を取り戻したかに見えたが
寒さも厳しさを増すころ、再び衰弱が始まる。

ガリガリに痩せ
骨と皮だけの身体で
懸命に生きた半年間

声を掛けたら必ず返す愛しさに
『がんばれよ』『1日でも長生きしろよ』と
何度も何度も呼びかけた。

家人から『可哀そうだからもう止めて』
と嗜められたあの返事が
日に日に小さくなって行く。

健気に
そして確かに返した
かすかな声も
今はもう聞こえない。

父ちゃんも
もう直そっちヘ行くからな
そしたらまた
大きな声で話そうぜ!

そんな言葉が精一杯だ

何れ死ぬ事を知りながら生き続けた人間とは別に
自分の終わりを知る事も無く生きた
小さな命に涙が止まらない。

やせ細った姿で最後まで生き抜いたお前に感動したよ
安らかに、ありがとう・・ 蘭丸






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