変人の戯言
先日
母が92歳の天寿を全うした。
小学5年、祖父の死に
”命とは?” を考え始め
蚊を叩いたり蟻を踏み潰した時に
こいつらの”命”は一体何処へ消えたのか
子供ながらに悩む毎日が続いた。
中学、高校と成長するにつれ
所詮”命”なんて人間が作った概念
そんな事々しいものでは無い
と思うようになる。
子供が出来
当然の様に聞かれたのが
『なんで人を殺しちゃいけないの?』
ひねくれ者の私の答えは
『いいんだよ・・殺したって』
植物や動物の”いのち”を戴いて生命を維持している人間なのに
人間だけ守られる理由など何処にも無い。
と
長年悩んだ末にたどり着いた結論から口走った言葉だ。
しかし、そのあと
『でも、そんなこと(人を殺す事)がお前に出来るか?』と尋ねると
『出来る訳ないじゃん』の答えが返って来た。
それでいい
他の生き物の命を奪って生きてる人間だから
命を奪われても文句が言える立場では無いけれど
それが出来ないのが人間んなんだ。(出来る奴は人間では無いと言いたかった)
小学生の娘に理解出来たか定かではないが
人間の生命は他より重たい等と言う
思い上がった考えだけは捨てて欲しいとの気持ちが伝わり
人間の命も他の生物の命も同等と言う価値観を持つた大人に育ってくれたと信じている。
”命”だなんて大層な表現しなくても
生きてる---死んでる
動いてる---動いてない
と言う言葉で良いのではないか・・
母親の死に
子供の頃のそんな想いが蘇った。
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